2026年5月9日土曜日

癒される公園の砂場

癒される公園の砂場

公園のすみっこにある砂場は、
いつ見ても少しだけ時間がゆっくり流れている気がします。

大きな遊具のように目立つわけでもなく、
ベンチのように誰かを待っているわけでもなく、
ただ静かに、そこにあります。

小さなバケツの跡。
誰かが作った山の形。
途中であきらめたような穴。

砂の上には、
その日遊んだ子どもたちの時間が、
少しだけ残っているように見えます。

風が吹くと、
砂の表面がほんの少し動いて、
何事もなかったみたいにまた静かになります。

その感じが、なんだかいいのです。

全部をきれいに整えなくても、
途中のままでも、
少し崩れていても、
それでも風景としてちゃんとやさしい。

公園の砂場には、
完成しなかったものを責めない空気があります。

作って、崩れて、また作って。
それだけでよかった時間が、
そこにはまだ残っているのかもしれません。

大人になると、
何かを始める前から結果ばかり考えてしまいます。

でも砂場を見ていると、
ただ手を動かして、
ただ夢中になるだけの時間も、
ちゃんと大切だったと思えてきます。

何も完成していなくてもいい。
誰かに見せるためでなくてもいい。
少し遊んで、少し休んで、
また帰っていけばいい。

公園の砂場は、
そんなふうに静かに言ってくれているようでした。

夕方になって、
誰もいなくなった砂場に淡い光が落ちると、
小さな足跡までやさしく見えます。

今日もどこかで、
小さな山が作られて、
小さなトンネルが掘られて、
そして何気なく崩れていく。

それは少し寂しくて、
でもとても穏やかな景色です。

癒される公園の砂場。

そこには、
何かを残そうとしすぎなくてもいいという、
やさしい安心感がありました。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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