2026年5月22日金曜日
癒される雨あがりのアジサイ
雨があがったあとの道を歩いていると、
ふと、アジサイの色が目に入ることがあります。
さっきまで降っていた雨を、
まだ花びらの上に少し残したまま、
アジサイは静かに咲いています。
青でもなく、紫でもなく、
そのあいだをゆっくり揺れているような色。
雨粒をまとったアジサイは、
晴れた日の花とは少し違って見えます。
派手に明るいわけではないのに、
どこか心を落ち着かせてくれる。
それはきっと、
雨の時間をちゃんと受け止めたあとの、
やさしい姿だからかもしれません。
濡れた葉っぱの緑も、
道に残る小さな水たまりも、
空気の中に残った雨の匂いも、
全部が少しだけ静かです。
雨あがりの世界は、
音が少なくなったようで、
心の中までゆっくり整えてくれる気がします。
アジサイは、
その静けさの中で、
何も言わずに咲いています。
がんばって咲いているというより、
ただそこにいて、
雨も曇り空も受け入れているように見えます。
その姿を見ていると、
無理に元気にならなくてもいいのだと思えます。
少し濡れたままでも、
少し重たい気分のままでも、
それでもきれいに見える瞬間はある。
雨あがりのアジサイには、
そんなやさしさがあります。
晴れた空だけが、
きれいな景色を作るわけではありません。
雨のあとだからこそ見える色があり、
濡れているからこそ光るものがあります。
道ばたに咲くアジサイを眺めながら、
少しだけ立ち止まる。
それだけで、
心の中のざわざわが、
ゆっくり小さくなっていくような気がします。
雨あがりのアジサイは、
今日も静かに咲いています。
急がなくてもいいよ、と言うように。
そのままでも大丈夫だよ、と言うように。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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