2026年5月11日月曜日

癒される公園の木

癒される公園の木

公園の中に、一本の大きな木がある。

特別な名前を知っているわけではない。
誰かが立派だと説明してくれたわけでもない。

それでも、その木の近くを通ると、少しだけ足を止めたくなる。

太い幹は、長い時間を静かに受け止めてきたように見える。
雨の日も、風の日も、暑い日も、寒い日も、そこに立っていたのだと思うと、少し不思議な気持ちになる。

木の下には、やわらかな影ができている。

ベンチに座る人。
犬の散歩をする人。
遊び疲れて立ち止まる子ども。

みんな、その木のそばを通り過ぎていく。
けれど木は、誰かを呼び止めることもなく、ただ静かにそこにいる。

その静けさが、なんだか癒される。

頑張れとも言わない。
急げとも言わない。
正しく生きろとも言わない。

ただ、そこに立っているだけ。

でも、その姿を見ていると、少しだけ心が落ち着いてくる。

公園の木は、何もしていないようで、たくさんのものを受け止めているのかもしれない。

季節が変われば葉の色も変わる。
春にはやわらかく芽吹き、夏には濃い緑の影をつくり、秋には葉を落とし、冬には枝だけで空を見上げる。

それでも、木はそこにいる。

変わっていくものの中で、変わらず立っているものがある。
それだけで、少し安心できる日がある。

疲れたときは、公園の木の下に少しだけ立ってみるのもいい。

何かが解決するわけではない。
答えが見つかるわけでもない。

それでも、風に揺れる葉の音を聞いていると、心の中のざわざわが少し遠くなる。

癒される公園の木。

それは、何も言わずにそばにいてくれる、静かな存在なのだと思う。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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