2026年2月9日月曜日

何も願わなかった参拝

神社に来たのに、
願い事が思いつかなかった。
いつもなら、
いくつか浮かぶはずなのに、
その日は、
言葉が出てこなかった。

無理に探すのを、
やめた。
願いがないことを、
悪いことだと思わなかった。
ただ、
そこに立っていた。

手を合わせて、
頭を下げて、
何も言わずに目を閉じる。
静けさだけが、
残った。

お願いをしないと、
意味がないような気がしていた。
でも、
何も求めない時間は、
思っていたより、
落ち着いていた。

叶うかどうかより、
今ここに来たこと。
立ち止まったこと。
それだけで、
十分だったのかもしれない。

帰り道、
風が吹いた。
あの話を、
ふと思い出した。
龍神様が来ている、
というやつ。

本当かどうかは、
わからない。
でも、
何も願わなかった心に、
風が通った。
それで、
少し前を向けた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

癒される川の話

気がつくと、 私は川の近くに来ていることがある。 特別な理由があるわけじゃない。 ただ、なんとなく。 川の水は、絶えず流れている。 同じ場所に見えて、 一瞬たりとも同じではない。 その流れをぼんやりと眺めていると、 自分の中に溜まっていたものが、 少し...