メダカがすいすいと泳いでいる。
ただそれだけの景色なのに、
なぜか見ていると、心が落ち着いてくる。
小さな体で、
水草のあいだを抜けたり、
光の当たる場所へゆっくり進んだり、
また仲間の近くへ戻っていったりする。
その動きには、
急ぎすぎないやさしさがある。
人間の世界では、
何かを早く決めなければいけなかったり、
結果を出さなければいけなかったりすることが多い。
でも、メダカを見ている時間だけは、
少し違う。
水面が揺れて、
光がきらきらして、
その中を小さな命が静かに泳いでいる。
それを眺めていると、
別に今すぐ何かをしなくてもいいような気がしてくる。
メダカは、とても小さい。
けれど、
その小ささがいい。
大きな存在感でこちらを圧倒するのではなく、
そっとそこにいてくれる。
水槽の中でも、
鉢の中でも、
庭先の小さな水辺でも、
メダカは静かに日常の中に溶け込んでいる。
朝の光を受けた水面を泳ぐ姿は、
特にきれいだ。
透明な水の中で、
体が少しだけ光って見える。
泳いでいるというより、
光の中を滑っているようにも見える。
見ているだけで、
呼吸が少しゆっくりになる。
忙しい日でも、
疲れている日でも、
メダカの動きは変わらない。
こちらの焦りとは関係なく、
ただ水の中を泳いでいる。
その当たり前の姿に、
救われることがある。
何かを語ってくれるわけではない。
励ましてくれるわけでもない。
それでも、
静かに泳ぐメダカを見ていると、
心の中のざわざわが少しずつ沈んでいく。
癒しというのは、
特別な場所にだけあるものではないのかもしれない。
小さな水辺の中にもある。
メダカの泳ぐ音のない動きの中にもある。
今日も水面の下で、
メダカは小さく尾びれを揺らしている。
その姿を少し眺めるだけで、
心に小さな余白が戻ってくる。
癒されるメダカ。
それは、静かな時間を思い出させてくれる、
小さな水の中のやさしい存在なのだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
よろしければ、
のぞいてみてください

0 件のコメント:
コメントを投稿