歩道橋というと、
ただ道路を渡るための場所、
という感じがします。
車がたくさん走る道の上にあって、
階段をのぼって、
反対側へ降りる。
それだけの場所なのに、
ふとした時に、
少し癒されることがあります。
歩道橋の上に立つと、
いつもの道が少しだけ違って見えます。
下を走る車。
遠くに見える建物。
風に揺れる木の枝。
地上にいる時には気づかなかったものが、
少し高い場所から見るだけで、
不思議とゆっくり見えてきます。
忙しそうに流れている道も、
歩道橋の上から眺めると、
ひとつの景色みたいに感じます。
急いでいる車も、
信号で止まる人も、
どこかへ向かう自転車も、
それぞれの時間を生きているように見えます。
夕方の歩道橋は、
特に少しやさしいです。
空の色がゆっくり変わって、
街の音が少し落ち着いて、
手すりに触れる風も、
どこかやわらかく感じます。
一日の終わりに、
歩道橋の上で少しだけ立ち止まる。
それだけで、
心の中のざわざわが、
少し遠くへ流れていくような気がします。
歩道橋は、
目的地ではありません。
誰かが長く過ごす場所でもないし、
特別な観光地でもありません。
でも、
通り過ぎる途中にある場所だからこそ、
少しだけ心を休ませてくれるのかもしれません。
上から見る街は、
いつもより少し静かで、
いつもより少し広く見えます。
自分の悩みも、
その景色の中に置いてみると、
ほんの少しだけ小さく見えることがあります。
歩道橋を渡る時間は、
ほんの短いものです。
けれど、
階段をのぼる時間、
上で風を感じる時間、
また階段を降りていく時間。
その流れの中に、
小さな気分転換があります。
何かが大きく変わるわけではありません。
それでも、
少し高い場所から街を眺めるだけで、
気持ちがほんの少し整うことがあります。
癒しというのは、
遠くにある特別なものだけではなく、
こんな身近な場所にも、
静かに隠れているのだと思います。
歩道橋を渡るたびに、
ただ急いで通り過ぎるだけではなく、
一度だけ空を見上げてみる。
それだけで、
いつもの道が、
少しやさしい場所に変わるかもしれません。
※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれています
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
楽天市場
よろしければ、
そっとのぞいてみてください。

0 件のコメント:
コメントを投稿