2026年4月26日日曜日

癒される石の話

癒される石

道の端や川のそばに、
何気なく転がっている石があります。

特別に光っているわけでもなく、
誰かに見つけてほしそうにしているわけでもないのに、
ふと目に入ると、
なぜか少しだけ心が落ち着くことがあります。

石は、急ぎません。

風が吹いても、
雨が降っても、
人が通り過ぎても、
そこに静かにあります。

その姿を見ていると、
自分もそんなに急がなくてもいいのかもしれないと、
思えてくることがあります。

毎日は、いろいろなことがあります。

うまくいく日もあれば、
思うように進まない日もあります。
何かを頑張っているつもりなのに、
心だけが少し疲れてしまうこともあります。

そんなとき、
小さな石をひとつ眺めてみると、
不思議と気持ちが静かになります。

丸い石。
角ばった石。
雨に濡れて色が濃くなった石。
川の水に削られて、
長い時間をかけてなめらかになった石。

どの石にも、
言葉にはならない時間が入っているように見えます。

人に褒められなくても、
誰かに急かされなくても、
石は石のまま、
そこにあります。

その当たり前のような静けさが、
少しだけうらやましくなることがあります。

癒しというのは、
大きな景色や特別な場所だけにあるものではなくて、
足元に転がっている小さなものの中にも、
そっと隠れているのかもしれません。

石を見つめていると、
何かを解決してくれるわけではありません。

けれど、
「今はそのままでいい」
と、静かに言ってくれているような気がします。

何も語らないものほど、
こちらの心に合わせて、
やさしく寄り添ってくれることがあります。

今日もどこかで、
小さな石が静かにそこにあります。

誰かに見つけられる日も、
見つけられない日も、
ただ変わらずに。

その静けさを少し分けてもらえたら、
疲れた心も、
ほんの少しだけ軽くなるような気がします。



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