朝の静けさの中、ふと窓の外に目をやると、電線の上に一羽のヒヨドリがとまっていた。
少しふくらんだ羽、どこか愛嬌のある顔。
決して派手ではないけれど、その素朴な姿に、なぜか心が落ち着いていく。
ヒヨドリは「ピーヨ、ピーヨ」と少し大きめの声で鳴く。
その声は、にぎやかすぎず、でも確かにそこに生きていることを感じさせてくれる音。
忙しい日々の中では、つい気づかずに過ぎてしまいそうな存在。
けれど、こうしてゆっくりと眺めていると、時間が少しだけやさしく流れ出す。
枝から枝へと軽やかに移動する姿を見ていると、
「そんなに急がなくてもいいんじゃないか」と言われている気がした。
ヒヨドリは、ただそこにいるだけ。
でも、その“ただ”が、こんなにも心を癒してくれる。
今日もまた、どこかであの声が聞こえるだろうか。
そう思うだけで、少しだけ一日が楽しみになる。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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