気がつくと、
私は川の近くに来ていることがある。
特別な理由があるわけじゃない。
ただ、なんとなく。
川の水は、絶えず流れている。
同じ場所に見えて、
一瞬たりとも同じではない。
その流れをぼんやりと眺めていると、
自分の中に溜まっていたものが、
少しずつほどけていく気がする。
せせらぎの音は、
不思議と心に優しい。
強く主張するわけでもなく、
ただ静かに、そこにある。
風が吹けば、水面が揺れる。
光が差せば、きらきらと輝く。
そのどれもが、
どこか懐かしくて、やわらかい。
何かを頑張りすぎた日も、
理由もなく疲れた日も、
川は何も言わずに受け入れてくれる。
「そのままでいい」と、
言われているような気がする。
しばらくそこに座って、
流れる水を見ているだけで、
少しだけ呼吸が深くなる。
また歩き出せそうな気がしてくる。
たぶん、川の癒しは、
何かを変えてくれるというよりも、
もともとの自分に戻してくれるものなのかもしれない。
だからまた、
ふとした時に、
私は川へ向かうのだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
よろしければ、
のぞいてみてください

0 件のコメント:
コメントを投稿