大きな橋を見ると、なぜか少し心が落ち着きます。
海の上にかかる橋。
川をまたぐ橋。
町と町をつなぐ橋。
ただそこにあるだけなのに、橋には不思議な安心感があります。
大きな橋は、とても静かです。
車が走っていても、人が歩いていても、橋そのものは何も言わずにそこに立っています。
風を受けながら、雨の日も、晴れの日も、夕暮れの日も、ずっと誰かを向こう側へ渡している。
その姿を見ていると、自分の中の小さな悩みも、少しだけ軽くなる気がします。
橋の上から景色を見るのも好きです。
下にはゆっくり流れる川。
遠くにはビルや山。
夕方なら、水面に空の色が映って、オレンジや青が静かに揺れています。
そんな景色を見ていると、急いでいた気持ちが少しずつほどけていきます。
大きな橋は、ただ移動するための場所ではありません。
今いる場所と、これから行く場所。
昨日までの自分と、明日からの自分。
不安な気持ちと、少しだけ前を向く気持ち。
そういうものを、そっとつないでくれる存在のように感じます。
橋を渡るとき、いつも何かが大きく変わるわけではありません。
でも、少しだけ景色が変わります。
少しだけ風の感じ方が変わります。
少しだけ、心の中に余白ができます。
大きな橋の上で立ち止まって、遠くを見る。
それだけで、自分が思っていたよりも、世界は広いのかもしれないと思えます。
悩みの中にいるときは、目の前のことだけでいっぱいになります。
でも橋の上に立つと、空も、水も、町も、遠くまで見渡せます。
その広さが、心を少しだけ楽にしてくれます。
大きな橋は、強くて、静かで、やさしい存在です。
誰かを急かすこともなく、止めることもなく、ただ向こう側へ行ける道を用意してくれている。
そんな橋を見ていると、人生も少し似ているのかもしれないと思います。
一気に遠くへ行かなくてもいい。
少しずつ渡ればいい。
途中で立ち止まって、景色を見てもいい。
大きな橋は、今日も静かにそこにあります。
そして誰かの心に、ほんの少しの安心を渡してくれているのかもしれません。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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