2026年6月11日木曜日

癒される池で日向ぼっこをしているカメ

日向ぼっこをしているカメ

池のほとりを歩いていると、
水面の近くに小さな石が並んでいました。

その石の上に、
一匹のカメがのんびりと座っていました。

甲羅に日差しを受けながら、
まるで時間の流れを忘れているように、
じっと日向ぼっこをしていました。

池の水は静かに揺れていて、
風が吹くたびに、
小さな波がきらきらと光ります。

カメは急ぐこともなく、
誰かに見られていることも気にせず、
ただそこにいるだけでした。

その姿を見ていると、
こちらまで少しゆっくりした気持ちになります。

毎日、何かを急いで、
何かを考えて、
先のことばかり気にしてしまうことがあります。

でも、カメはそんなこととは関係なく、
今日の太陽を静かに受け止めていました。

池のまわりには、
草がそっと揺れていて、
遠くで鳥の声が聞こえます。

ときどき水面に小さな魚の影が走り、
丸い波紋が広がっていきました。

それでもカメは動きません。

眠っているようにも見えるし、
何かを考えているようにも見えます。

けれど、たぶんカメにとっては、
ただ暖かい場所にいるだけで十分なのかもしれません。

日向ぼっこをしているカメには、
派手な出来事はありません。

大きな物語も、
特別な言葉もありません。

それでも、
見ているだけで心が落ち着きます。

何もしない時間にも、
ちゃんと意味があるのだと、
そっと教えてくれているようでした。

疲れた日には、
こんな景色を思い出したくなります。

静かな池。

ゆれる水面。

あたたかい石の上で、
日向ぼっこをしているカメ。

それだけの風景なのに、
心の中にやさしい余白ができていきます。

急がなくてもいい日があって、
立ち止まってもいい時間があって、
ただ太陽の光を感じるだけでもいい。

そんなことを、
池のカメが静かに教えてくれた気がしました。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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