線路を見ると、少しだけ心が静かになります。
どこかへ向かって、まっすぐ続いているようで、
でも、遠くのほうでゆるやかに曲がっていて、
その先が見えないところが好きです。
人生も、少し似ているのかもしれません。
今いる場所からは、
ずっと先の景色までは見えません。
けれど、線路はちゃんと続いています。
急がなくてもいい。
止まっているように見える日があってもいい。
線路のそばには、草が揺れていて、
小さな花が咲いていて、
古い踏切の音が、遠くからやさしく聞こえてきます。
電車が通りすぎると、
少しだけ風が起きて、
また静かな時間が戻ってきます。
その繰り返しが、なんだか安心します。
何か大きなことをしなくても、
今日も線路はそこにあって、
どこかの町と、どこかの町をつないでいます。
人の気持ちも、そうやって、
見えないところで誰かとつながっているのかもしれません。
線路の先にある景色は、まだわからない。
でも、今はそれでいいと思えます。
ゆっくり歩いて、
時々立ち止まって、
遠くへ続く線路を眺める。
それだけで、少し心が軽くなる日があります。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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