2026年5月20日水曜日
癒されるマリーゴールドの丘
マリーゴールドの丘に立つと、
まず目に入るのは、あたたかいオレンジ色でした。
黄色でもなく、赤でもなく、
そのあいだにあるような、
やさしくて、少し元気をくれる色。
丘の斜面いっぱいに咲いたマリーゴールドは、
風が吹くたびに、
小さな灯りのように揺れていました。
花びらは派手すぎないのに、
見ているだけで、
心の中が少し明るくなっていきます。
何か特別なことが起きたわけではありません。
ただ、花が咲いていて、
空が広くて、
風が通り抜けていくだけです。
それなのに、
少し疲れていた気持ちが、
ゆっくりほどけていくようでした。
マリーゴールドは、
どこか素朴な花だと思います。
高貴すぎるわけでもなく、
遠くから眺めるだけの花でもなく、
暮らしの近くに咲いてくれる花。
だからこそ、
その丘に広がっている姿を見ると、
なんだか安心するのかもしれません。
「大丈夫」
そんな言葉を、
花が声に出さずに伝えてくれているようでした。
丘の上まで歩いていくと、
振り返った景色の中に、
マリーゴールドの花畑がゆるやかに広がっていました。
ひとつひとつの花は小さいのに、
集まると、こんなにも景色を変えてしまう。
それが少し不思議で、
少しうらやましくもありました。
人もきっと、
大きなことばかりしなくてもいいのだと思います。
小さく咲いて、
近くにいる誰かを少し明るくできたなら、
それだけで十分なのかもしれません。
マリーゴールドの丘は、
強く励ましてくる場所ではありません。
ただ静かに、
そこに咲いているだけです。
でも、その静かさが、
今の自分にはちょうどよく感じました。
がんばれと言われるより、
きれいだなと思える景色があるほうが、
救われる日もあります。
オレンジ色の花が風に揺れて、
その向こうに青い空が広がっている。
ただそれだけの景色なのに、
帰るころには、
心の中に小さな明かりが残っていました。
癒されるマリーゴールドの丘。
そこは、
疲れた心を急がせず、
やさしく休ませてくれる場所でした。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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