気がつけば、
道ばたの草をぼんやり眺めていることがある。
名前も知らない、
誰にも気づかれないような小さな草。
でも、その姿はどこか優しくて、
見ているだけで、少しだけ心がほどけていく。
風が吹くと、
草たちは一斉にゆらゆらと揺れる。
まるで何かを話しているみたいで、
でもその声は、とても静かで、やわらかい。
急いでいるときには気づかないけれど、
少し立ち止まったときにだけ見える景色。
アスファルトのすき間からでも、
まっすぐに伸びていくその姿は、
どこか不器用で、それでいて強い。
誰に褒められるわけでもなく、
ただそこにあるだけなのに、
なぜか心に残る。
もしかしたら、
がんばりすぎなくてもいいよって、
そっと教えてくれているのかもしれない。
今日もどこかで、
名もなき草が風に揺れている。
それを思い出すだけで、
少しだけ、やさしい気持ちになれる気がする。🌿
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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