こんにちは。今日も読みに来てくださって、ありがとうございます。
みなさんは、一日の中でいちばん好きな時間帯はありますか?
私は、夕暮れから夜へ移っていく、あの短い時間がとても好きです。仕事や用事を終えて、ようやく肩の力が抜けていく帰り道。今日はそんな時間の話を、ゆっくり書いてみようと思います。
歩き出した瞬間に、空気が変わる
職場や学校の扉を出て、一歩外に踏み出すと、昼間とは空気がまるで違います。
日中のざわざわした気配がすっと引いて、ひんやりとした風が頬をなでていく。大きく息を吸うと、少し冷たい空気が胸のあたりまで入ってきて、「ああ、今日も一日終わったんだな」と体が先に気づいてくれる感じがします。
この瞬間が、私にとっての小さなスイッチです。頭の中でぐるぐるしていた「あれもやらなきゃ」「これもまだ終わってない」が、歩くたびに少しずつ後ろへ遠ざかっていきます。
空が、少しずつ色を変えていく
見上げると、空の端にはまだ夕焼けの名残が残っています。
オレンジ色から淡い桃色へ。そのさらに上には、うっすらと紫がかった色が広がって、頭の真上のほうは、もう深い青に変わりはじめている。ひとつの空の中に、一日の終わりのグラデーションが全部入っているんですよね。
そして少し歩いて、ふと立ち止まって見上げたときには、さっきまでの色がもう違っている。空は止まっているようで、実はずっと動いているんだなと、そのたびに思います。
群青色に包まれる、静かな時間
日がすっかり沈むと、街全体が群青色に包まれていきます。
この「群青色」という色が、私は本当に好きです。真っ暗な夜ほど重たくなくて、昼の青ほど明るくもない。深いのにやわらかくて、どこか包み込んでくれるような色。
その色に染まった景色の中を歩いていると、不思議と気持ちまで静かになっていきます。
遠くで聞こえる踏切の音。
どこかの家から流れてくる夕ご飯の匂い。
ぽつり、ぽつりと灯りはじめる窓のあかり。
ひとつひとつは何でもないものなのに、群青色の空気の中では、全部がやさしく見えてきます。
街灯がつく、あの瞬間
帰り道の途中で、街灯がぱっと灯る瞬間に出会うことがあります。
昼でも夜でもない時間に、静かにともるあかり。あの小さな光を見ると、なぜだか「おかえり」と言われたような気持ちになるんです。
誰かに迎えてもらったわけではないのに、心のどこかがほっと緩む。そんな小さな温かさを、帰り道はときどきこっそり贈ってくれます。
急がない帰り道を、あえて選ぶ
毎日忙しいと、帰り道さえ「早く着かなきゃ」と急ぎ足になってしまいますよね。
でも、たまにはあえて歩く速さを落としてみるのもいいものです。
- いつもより一本、静かな道を選んでみる
- イヤホンを外して、街の音に耳をすませてみる
- 立ち止まって、空の色をしばらく眺めてみる
たったこれだけのことで、いつもの道が、ちょっとした癒しの時間に変わります。特別な場所へ出かけなくても、毎日通る道の中に、心がほどける景色はちゃんと隠れているんだなと思います。
家の明かりが見えてきたら
やがて、自分の家の窓にともるあかりが見えてくる頃には、空はすっかり深い群青色。
玄関の前でもう一度だけ空を見上げて、ゆっくり息を吐きます。今日一日のいろいろを、その息と一緒に外へ置いていくような気持ちで。
扉を開ければ、いつもの部屋のにおいと、あたたかい明かり。夕暮れの帰り道は、そこへたどり着くまでの、ささやかな「心の助走」なのかもしれません。
おわりに
忙しい毎日の中で、夕暮れの帰り道は、ほんの数分、数十分のことかもしれません。
それでも、その短い時間に空を見上げて、群青色の静かな空気を吸い込むだけで、心はちゃんと軽くなってくれます。
もし今日、少しだけ疲れているなと感じている方がいたら、帰り道でふっと顔を上げてみてください。空はいつも通り、やさしい色であなたを待っていてくれるはずです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
今日も一日、おつかれさまでした。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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