2026年8月18日火曜日

癒されるハスの花

癒されるハスの花

早朝、まだ空気がひんやりとしている時間に、蓮池のほとりを歩いてみました。

蓮の花は、朝にだけその美しい姿を見せてくれる不思議な花です。前日の夕方にはまだ固く閉じていたつぼみが、朝の光を浴びるとゆっくりとほどけるように開いていきます。淡いピンク色の花びらが幾重にも重なり合い、その中心には黄色い花托がのぞいています。まるで誰かがそっと手のひらを開いていくような、そんな優しい開花の瞬間でした。

蓮池の水面には、大きな緑の葉が丸く広がっています。葉の表面には細かい産毛のようなものがあり、水滴が触れるとコロコロと丸い玉になって転がっていきます。朝露が葉の上で光を受けてきらきらと輝く様子は、まるで小さな宝石を散りばめたようで、しばらく見とれてしまいました。

蓮は「泥中の蓮」という言葉があるように、泥の中から茎を伸ばし、水面に清らかな花を咲かせます。濁った水の中に根を張りながらも、決して汚れを花に映さないその姿には、どこか心を静めてくれるものがあります。忙しい毎日の中で、自分を見失いそうになったとき、蓮の花を思い出すと、少しだけ肩の力が抜けるような気がします。

風が吹くと、蓮の葉がさわさわと音を立てて揺れ、水面には小さな波紋が広がっていきます。その音と光景をぼんやりと眺めているだけで、頭の中がすっと空っぽになっていくようでした。蓮池の周りには蝉の声が響き、夏の朝らしい賑やかさもありながら、不思議と静けさを感じる時間でした。

昼が近づくにつれて、花はまた少しずつ閉じていきます。一日のうちのほんの数時間だけ見せてくれる蓮の花の姿は、だからこそより一層特別に感じられます。この短い時間に出会えたことに、小さな幸せを感じながら池を後にしました。

蓮の花が咲く季節は限られていますが、その凛とした佇まいと静かな存在感は、見る人の心をそっと癒してくれます。もし近くに蓮池があれば、早起きして訪れてみるのもおすすめです。朝だけの特別な景色が、きっと心を落ち着かせてくれるはずです。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

PR
コータのAmazonページへ

よろしければ、
のぞいてみてください


0 件のコメント:

コメントを投稿