仕事の合間に、ふと港のほうへ足を伸ばしてみることがあります。潮の匂いが風に混じって、少しずつ気持ちがほどけていくのがわかります。
港に着くと、まず目に飛び込んでくるのは空の広さです。建物に囲まれた街中では気づかない、水平線までまっすぐ続く空。雲がゆっくりと形を変えながら流れていくのを眺めているだけで、頭の中がすっと静かになっていきます。
停泊している船が、波にあわせてゆらゆらと揺れています。ロープが軋む音、カモメの鳴き声、遠くで響く汽笛。そういった音がすべて重なって、不思議と心地よいBGMのように感じられるから面白いものです。
夕方の港はまた格別です。空がオレンジ色から紫、そして群青へと少しずつ移り変わっていく様子は、何度見ても飽きません。船のシルエットが夕日に浮かび上がる瞬間は、思わずスマホのシャッターを切りたくなります。
港のベンチに腰かけて、ただ空を見上げる時間。特別なことは何もしていないのに、心の奥がじんわりと満たされていくのを感じます。忙しい毎日の中で、こういう「何もしない時間」がどれだけ大切か、港に来るたびに思い知らされます。
もし気持ちが少し疲れているなら、近くの港まで散歩に出かけてみてください。潮風と広い空が、きっと心をそっとほぐしてくれるはずです。
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