最近、なんだか心がすり減っているなと感じることが増えました。仕事のことを考えれば考えるほど頭は忙しくなるのに、心はどんどん置いてけぼりになっていく——そんな感覚、皆さんにもありませんか。
そんなときにふらっと訪れたキャンプ場が、思いのほか自分を立て直してくれたので、今日はその話を書いてみようと思います。
木々のざわめきが、思考を静かにしてくれる
到着してテントを設営し終えた頃には、もう夕方近くになっていました。荷物を下ろして椅子に座り、ふと顔を上げると、頭上を大きな木々が覆っていて、風が吹くたびに葉がさわさわと音を立てていました。
不思議なもので、その音を聞いているだけで、頭の中をぐるぐる回っていた「あれをやらなきゃ」「これも考えなきゃ」という声がすっと静かになっていくのを感じました。自然の音には、人間の思考のスピードを強制的に落とす力があるのかもしれません。
焚き火の前では、誰でも無口になる
夜になって焚き火を熾すと、みんな自然と口数が少なくなりました。パチパチと薪がはぜる音、オレンジ色の炎がゆらゆら揺れる様子——ただそれを眺めているだけで、時間を忘れてしまいます。
焚き火の前では、スマホを触る気にもならず、ただ炎を見つめる。この「何もしない時間」こそが、今の自分に一番必要だったものなのかもしれないと思いました。普段は「何もしない」ことに罪悪感すら覚えてしまうタイプなのですが、キャンプ場ではそれが自然と許される気がします。
朝の空気は、リセットボタンのようなもの
翌朝、テントのジッパーを開けると、ひんやりとした空気が一気に流れ込んできました。まだ靄がかかった森の中で、鳥のさえずりだけが響いています。
コーヒーを淹れながらぼんやりとその景色を眺めていると、「今日は何をしよう」ではなく「今、ここにいる」という感覚だけがありました。都会での生活では、常に次の予定、次のタスクに意識が向いてしまいますが、キャンプ場の朝はそれをリセットしてくれる、まるでボタンを押し直すような時間でした。
癒しは、特別な場所になくてもいい
こうして振り返ってみると、キャンプ場が特別な魔法をかけてくれたわけではないのだと思います。むしろ、普段は気づかないふりをしていた「立ち止まる時間」「何もしない時間」を、キャンプという環境が強制的に与えてくれただけなのかもしれません。
大きな決断も、劇的な変化も必要なくて、ただ木々の音を聞き、火を眺め、朝の空気を吸う。それだけで十分に心は回復していくのだと、今回のキャンプで改めて感じました。
次はどこのキャンプ場に行こうか——そう考えているだけで、もう少し頑張れそうな気がしています。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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