畑を見ていると、なぜか心が少し落ち着きます。
きれいに並んだ野菜の葉。
土のにおい。
風にゆれる小さな草。
そこには、急がなくてもいい時間が流れているように感じます。
畑は、毎日大きく変わる場所ではありません。
昨日より少し葉が伸びていたり、小さな花が咲いていたり、土が少し乾いていたり。
その小さな変化に気づくたびに、日々はちゃんと進んでいるのだと思えます。
派手な景色ではないけれど、畑には不思議な安心感があります。
人の手で耕され、種がまかれ、水をもらい、太陽を浴びて、少しずつ育っていく。
その当たり前の流れが、とてもやさしく見えるのです。
土の上にしゃがんで、葉っぱの影を眺めているだけでも、頭の中のざわざわが少し静かになります。
何かをすぐに結果にしようとしなくてもいい。
少しずつでいい。
見えないところで根を張っていけばいい。
畑は、そんなことを静かに教えてくれているようです。
夕方になると、畑全体がやわらかな光に包まれます。
野菜の葉の先が少し金色に光り、遠くの空には薄い雲が流れていきます。
その景色を見ていると、今日も一日が終わっていくことさえ、少しあたたかく感じられます。
癒される畑とは、特別な場所ではないのかもしれません。
静かな土があり、育つ命があり、そこに流れるゆっくりした時間がある。
ただそれだけで、人の心は少し休めるのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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