2026年9月18日金曜日
癒される秋の紅葉と水面に映る空
秋が深まり始めた頃、静かな山あいの湖にたどり着いた。空気はひんやりと澄んでいて、吸い込むたびに胸の奥まで洗われるような感覚がある。
湖の周りを彩るのは、赤や橙、黄色に染まった木々だ。カエデやイチョウが競うように色づき、まるで自然が描いた絵画のように鮮やかなグラデーションを見せている。風が吹くたびに、色とりどりの葉がひらひらと舞い、水面へと静かに落ちていく。
そして何より心を奪われるのは、湖面に映り込む景色だ。風のない穏やかな時間帯、水面は鏡のように空を映し出す。青く澄んだ空と、そこに浮かぶ白い雲、さらに岸辺の紅葉までもが、そっくりそのまま水の中に描かれている。上を見上げても、下を見つめても、同じ景色が広がっている不思議な感覚。まるで自分が空と紅葉に挟まれて、その真ん中に浮かんでいるかのようだった。
時折、魚が跳ねて水面に波紋が広がると、映り込んだ空も紅葉も、ゆらゆらと揺れて姿を変える。その一瞬の揺らぎもまた美しく、目が離せなくなる。
近くのベンチに腰を下ろし、しばらくその景色を眺めていた。遠くで鳥の鳴き声が響き、落ち葉が風に運ばれる音がかすかに聞こえる。時間の流れがゆっくりになったような、そんな穏やかなひとときだった。
日が傾き始めると、空の色が少しずつ変わっていく。青からオレンジ、そして淡い紫へ。その変化もまた、湖面にそっくりそのまま映し出され、二つの空が同時に色を変えていくような、贅沢な景色を楽しむことができた。
秋の紅葉と、それを映す静かな水面。ただそれだけの景色なのに、心の奥深くまで癒されるような、そんな時間だった。
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