2026年9月13日日曜日

神社の鳥居と青い空

神社の鳥居で青い空

朝、少し早く目が覚めた日は、近くの神社まで足を延ばしてみることにしています。住宅街を抜けて、緩やかな坂を上ると、木々の緑がふっと深くなり、空気の匂いが変わる瞬間があります。ああ、ここからは神社の敷地なんだな、と体が先に気づくような感覚です。

その先に見えてくるのが、朱色の鳥居です。青く澄んだ空を背景に立つ鳥居は、いつ見ても不思議と心が静かになります。塗り直されたばかりのような鮮やかな朱もいいですが、少し色褪せて、風雨にさらされてきた鳥居の方が、なんだか物語を感じさせてくれる気がします。

鳥居をくぐるとき、無意識に少しだけ姿勢を正してしまうのは、きっと私だけではないはずです。「ここから先は少し特別な場所」というような、目に見えない境界線をまたぐ感覚。日常と、ほんの少しだけ離れた時間が始まる合図のようでもあります。

見上げると、鳥居の上にはどこまでも広がる青空。雲ひとつない日もあれば、綿菓子のような雲がゆっくり流れていく日もあります。どちらの空も、鳥居の朱色とのコントラストが美しく、思わず立ち止まってしまいます。スマートフォンのカメラを向けても、あの日その場で感じた空気感までは、なかなか写しきれないものですが、それでも何枚も写真を撮ってしまうのです。

参道を歩く足音、木々の隙間から差し込む光、遠くで聞こえる鳥のさえずり。鳥居をくぐった先に広がる空間は、いつも同じはずなのに、季節や時間帯、その日の心の状態によって、まったく違う表情を見せてくれます。悩みごとがあるときにこの場所を訪れると、青空の広さに合わせて、自分の悩みが少しだけ小さく感じられることがあります。

参拝を終えて、もう一度鳥居をくぐって振り返ると、来たときとは少し違う気持ちになっている自分がいます。特別な出来事があったわけではないのに、心の中がすっきりと整理されたような、そんな不思議な感覚です。

日々の忙しさに追われていると、空を見上げる時間さえ忘れてしまいがちです。けれど、鳥居越しに見る青い空は、そんな私たちに「少し立ち止まってごらん」と、静かに語りかけてくれているのかもしれません。次にあの鳥居をくぐるときも、きっと同じように、青空が迎えてくれることでしょう。


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